長く触れていなかった
想いが
心の奥底にある
その心の水面の上を
指先でそっと触れてみると
水の輪が何重にも
外に広がる
声を上げては
密封された小部屋の中で
自分の声が何重にも
反響する
そのだんだんと反響するたびに
小さくなる声を聞きながら
心の奥底の想いと共に
想い出すのだ
「私はどこから来たのか」を
そして
その深い水たまりの中で
溺れないように
私はまた声を上げる
そしてもう
耳を塞いでも反響していた
自分の声は徐々に小さくなって
段々と聞こえなくなっていく
終わりを告げる「鐘」が鳴る・・
「出口」が
見えてきた
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