『 いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゑのおくやま けふこえて
あさきゆめみし
よいもせず
色は匂えど 散りぬるを
我が世誰ぞ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ
酔いもせず。
: 花の色は鮮やかだが
いつかは散ってしまうように
この世の中で誰が変わらずにいられるだろうか。
無常のこの世を
山を越えるように今日も生きてゆき、
儚い夢など見まい、
酒に酔ったりもすまい。』
( 『色は歌』 作者不明 )
Own interpretation :
桜の花の色は
冬から目覚めたばかりの風景には鮮やかだが
いつかは花吹雪となって散ってしまう。
そんな浅い夢をいつまでも見て
酔いしれてばかりいるのではなく
変わりゆく季節の中で
我心の移ろいを受けとめて
これからは、恋もせず、生きてゆこうではないか。
たとえそれが心の中の現実とは逆行しようとも。
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