2025年4月14日月曜日

色は匂へど散りぬるを。

『 いろはにほへと ちりぬるを

わかよたれそ つねならむ

うゑのおくやま けふこえて

あさきゆめみし

よいもせず


色は匂えど 散りぬるを 

我が世誰ぞ 常ならむ 

有為の奥山 今日越えて 

浅き夢見じ 

酔いもせず。 


: 花の色は鮮やかだが

いつかは散ってしまうように

この世の中で誰が変わらずにいられるだろうか。

無常のこの世を

山を越えるように今日も生きてゆき、

儚い夢など見まい、

酒に酔ったりもすまい。』


( 『色は歌』 作者不明 )


Own interpretation :

桜の花の色は

冬から目覚めたばかりの風景には鮮やかだが

いつかは花吹雪となって散ってしまう。

そんな浅い夢をいつまでも見て

酔いしれてばかりいるのではなく

変わりゆく季節の中で

我心の移ろいを受けとめて

これからは、恋もせず、生きてゆこうではないか。

たとえそれが心の中の現実とは逆行しようとも。

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