2018年2月28日水曜日

The crow talks..

闇の中に
隠れていた
鴉は
こちらを向いて
声を発した。

白昼の光を背に
漆黒の姿を
現すのを
それまで
恐れていたのだ。

「僕は
本当は
暗闇が好きな
訳ではないのだ」と。

本当は
陽の光を浴びるのが好きな
白鳥に
憧れていたのだと。

何よりも
朝日の光を浴びて
透明な湖の上で
目覚めるのを
夢見ていた、と。

この黒い羽根の姿が
僕を暗闇へと
導いていった。

もうそこからは
逃れたいのだと
鴉は言った。

「本当は日中に、
陽の光を浴びて
堂々と生きていきたいのだ。
闇に隠れて生きているのではなく。」と。

2018年2月27日火曜日

肌の上の、棘の連なり ~ Chained thorns on the skin ~

肌の上に

螺旋状に連なった

バラの棘を

幾つか数えて、

抜いてみる。


まだ

血の出るものもあれば、

既に

瘡蓋となって

傷口が

乾いているものもある。


完治するまで、

あと、少し。

棘の跡

棘を抜いてみると

そこにはもう

血の痕はなかった

傷はもう

乾いていたのだ

花の棺

待ち焦がれた
春が来たら、
花で棺を作ろう

冬で死に絶えた
体を横たえるために

凍った体を
陽の光に晒して
流れる涙も
そのままに

The change of the light

長い冬のあとはより

春の光が

うつくしく感じる。


温かみのない

美しく透き通った光の温度も

もうすぐ変わるだろう。


ぬくもりの春に

変わる

直前の瞬間に

私たちはいる。

The light through kaleidoscope ~ 瞼の光 ~

瞼の裏に
映る光景は、
万華鏡のように
光り輝いている

掃き溜めのような
目に入れたくないような
街の光景も

陽の光を浴びながら
瞼を通して感じると
美しく
透き通っているようにさえ思える

いつもトンネルを抜けて
真っ先に見える
遠くのグレーの街の空の下にも
光の春が来た

それはmagicかも
しれないね

Blossom season.

春の光が届いて

やっと心が

溶け出す。


人気のない

この駅にも

やがて人が

溢れるだろう。


花の季節は

もうすぐ

そこにやって来る。