2014年6月12日木曜日

「花びら」

ばらばらになって

儚く散ったとしても、

一体誰がそんな僕の”躰”を拾い集めるのだろう?


原形を保たず

元の形に戻ることなく

流れのまま流されていく。。


血の泪を流していたとしても

きっともうこの大きな川の流れの中では

誰もその”色”に気づく者などいない。。


もうこの都会の灰色の空の下では

人はもう人の心の中まで

覗き見ることは

できなくなってしまった・・


人が多くなればなるほど

見えなくなるもの。

それはそこに集まる人々の

それぞれの「寂しい魂」。

それを覆い隠して皆、

日々を忙しそうに生きている・・


「ハイヒール」を履いて、

「いかにも」強そうに生きて。

まるで鎧兜を被っているかのように、

スーツに身を包んで

涼しい顔で

ただ前を付き進んで行く

「軍団」。


僕はもう既に

その「軍団」の中に身を委ねることを

とうに

諦めてしまった人間・・


「はじかれた林檎は一体どうなるの?」

いつか「あの子」が聞いた・・

そんな「声」を枕元で

押し寄せる雑踏の波の音の中で

空耳のように聴きながら

僕はまた胸に誓った・・


「バラバラになってももう

”この土地”には

戻ってこない」、と。。


(*「京橋」付近で。。)

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