2013年9月8日日曜日

「猫少年」・・あらわる。 その4:お風呂上り。

「髪の毛はひとりで洗えるから・・」

少年がそう言ったので、

家にあった

「シャンプーハット」を渡して

それからご飯の支度をすることにした。


「少年」はちょっと

ひさしぶりにお風呂に入って髪の毛を洗ったのが嬉しかったのか

「鼻歌」を小声で唄いながら

「髪の毛」を洗っているようだったけれど・・


なんだかそれも

胸が痛くなって、

その聴こえる場所から

立ち去りたくなってきた・・


ごはんを温めて

お魚を焼いて、

ノリを上に乗せて

「待っていた・・」


少年はまた

ほんとうにひさしぶりの

「湯船」に浸かりながら

「あったまって」

いるようだった。。


そしてちょっと「長風呂」のあと、

顔が「昂揚」して

お風呂から

きれいになって

「えがお」で

でてきた。


パンツを自分ではき終わったあと、

体を拭いてあげるというと、

ちょっと照れていた。

けど「ふっと」何かを思い出したように

「うれしそうに」ひとりで笑った。

その時、

私はつい、

「ねえ、君

お母さんはいないの?・・」って

言って見たら

「・・・・」って

しばらく何も言わなかったけれど、

さいごに

「うん・・・」って

言った。


そして

「お父さんは?・・」って

聞いてみると、

「・・想い出したくない・・」っていって

そういって

「握り拳」を掴んで

「ぎゅーーー」としながら

「下」を向いて

「こらえて」

するとまた

「大粒の」泪が

その瞳から

溢れ出るようだった・・


その泪が

地上に

「溢れ出る前に・・」

と想って

「少年の体」を

バスタオルの上から

「ぎゅーーと」して上げた。。


すると少年は

「はっと」したように最初ぴくっとしてたけれど、

また

「母親の胸の中に」

抱かれるように

「安心した」

すがたで

「温かく」

「それ」に

ゆだねていた・・


「ありがとう・・」って

「声」がかすれそうになって

言ってから・・

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