「背中」をさすって
「中」にある
「血」のかたまりやなにかを
「外に出す」のを
「手伝って」あげた
男の子が
また現れた・・
「だいじょうぶ?・・」
私は声を掛けた。。
「その子」はまだ
「四つん這い」になって
最初下を向いていたけど、
私が声を上げたら
ちょっと反応して
「顔」を横まであげていた。。
「うん、だいぶ楽になった。。
でもまだ少し
お腹の中に残ってるみたいなんだ・・」
そして
「だから、苦しくって・・」
って
「吐き出そう」としても
吐き出せないように、
ちょっと無理矢理出そうとしてるから
ぎゃくに「嗚咽」して
「苦しそう」だった。。
でも
「私」は言った。。
「それは一生掛かって”出る”ものだから
今は逆に無理矢理出そうとしなくても
だいじょうぶ。。
それは一生
”お腹”の中にあって
あなたが
”なにか”を生み出そうとするたびに
”ついて”来るもの・・」
その”語り部”のような口調に
その”男の子”は
”はっ”としたように顔を上げた。
「君は誰?」
そして
私は
彼の瞳を見て
「私はあなたのガーディアンかも知れない。」と
知らずの内に
「声から」口から
でて、
「彼」に語りかけた。。
「・・じゃあ、僕はどうしたらいいの?
こんな苦しみを味わいながら
生きて行かなくてはいけないの?・・」
”彼”は言った。
私は言った
「それはあなたの”宿命”だから。
でも”その為”に
天はあなたに「音楽」を与えた。
「あなたの痛み」を軽減するために。
まるで「母親」に語りかけるように
「あなた」は音楽をして
じぶんの心が癒される。
そしてまた「その痛み」を想い出して、
また「苦しくなって」
「始めようとする・・」
それがあなたの「宿命」で
その為に生まれてきたのよ。。
その力で「音を紡いで、奏でて・・」
その「こころの言葉を」
自分の「痛みを」軽減するために、
「自分の心を癒すため」に。
そしてその想いを「皆」に届けるように・・
だから「その苦しい想い」も
幾ら今苦しくっても
けっして無駄ではないの・・
あなたの大きな「心の声」が
天に鳴り響いて、
それが「嵐」を
呼んだとしても・・」
そして彼は
「では僕はその「運命」とやらから
逃げられないのですか?
どうしても・・」
わたしは
「逃げようとしても、
「運命」の方があなたを追いかけていく。
そして「耳を塞ごうとも」
音楽の調べの方が
”そのこと”を想い出すたびに
あなたの耳元で知らず知らずのうちに鳴りだす。
だからその宿命と
対決するには
あなたにはそれと「向き合うことしか」
残されていない。」
「君はまるで”女神”のような人だね。
一体君は誰だい?」
「”悲しみの天使”といった方がよいのかしら・・
私達は、
「其々の」痛みを軽減するために
”雇われた”天使・・
あなたが
「わたしを」
呼んだから・・」
そうやって、”天使の羽根”が生えた
”すがた”をした
”彼女”は
”私の”中から飛び立って消えて行った。。
「私の躰を」。。

「地上に」
「残して・・・」
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