2013年6月2日日曜日

Alice's "Early" Symptoms..

アリスはある日、げーげー吐くのが止まらなくなった・・

とくに学校で、給食の後、午後の授業が始まると決まって気分が悪くなる・・

一度は授業中に”気持ち”がわるくなって、「トイレ」に駆け込んだまま、一時間もその”気持ちわるさ”が止まらなかった・・ そしてそれからほとんど”いつも”と言っていいほど、午後の授業になると、「保健室」で横にならせてもらうことが多くなった。。

保健の先生も”しんぱい”したが、「何かがおかしい。。」とは感じていた。
アリスは「いつも”よく眠れない”。。」と話していた。だから特に午後になると気持ち悪くなるのかも、って。でもこの保健の先生はなんだか「他にも原因があるのでは?」と想っていた。
そして学校の終わる時間になると、いつもアリスは貧血のように青ざめているし。

「お母さんが亡くなっちゃって、ちょっとバランスをくずしてるのかも・・」とも想ったけど、なんだかちょっとぼ~っとしている日も多くて、まるでちょっと「どこか遠くに。。」行っちゃってる時の時間の方が、午前の授業中までも”長く”なって来た・・

アリスは、親戚のおばさん達と一緒に、小児科の診断も受けていたが、胃腸自体は「なにも」問題がない、と言われていた。。
そしてだんだん、午前中も「集中」できなくって、きぶんが悪い、と「保健室」にも来るようになっていた・・

でもアリスはちょっと前に階段であった”上級生”の男の子と仲良くなっていて、”彼”と話すときは、ちょっと明るい笑顔を取り戻していた。ウサギ小屋に一緒に行ったり、”お話”したりして。。”ふたり”で過ごす時間はちょっと「現実」からは離れてる感じで、彼女も「あんしん」して彼(Nori)と一緒に入れた。
Noriもまったく同じで、なんだか彼女といるととっても明るくて、やさしくて、ほんわりとした気持ちになれる自分がまた好きで”居心地”もよくなっていった。”お家”で何かあった時も、ふたりで一緒にいたり、話してたりすると、”そこに”いる時だけでもとっても”しあわせ”な気分になれるのだ・・

だからNoriも最初は、こんなアリスの変化に気がつかなかった。。
そして「とつぜん」ある日、アリスは「がっこう」にこなくなった。。
いつもの”場所”に行っても、保健室に行ってもどこにもしばらく見なくなった・・
「どうしたんだろう?」と想って心配して、学校の先生に聞いてみた。
すると「アリスは長期入院」する、というのだ。

「なにかどこか悪いんですか?・・」、不安と心配になって、Noriはアリスの担任の先生のところまで、勇気を振り絞って聞いてみたが、「両親がちょっと・・」というだけで、それ以上は教えてくれなかった。

前に聞いた「アリス」のお家にも電話してみた。
すると不機嫌そうなアリスの「お父さん」が出てきた。
「男の子」からの電話でよけいに機嫌が悪いのかもしれないが、「うちの娘になんか用か?」と聞いてきた。「いや、、心配なんで・・」とだけ言っても、返事もしてくれない。すると「うちの娘は病院にはいっとるからな・・」とまた不機嫌で面倒くさそうにぶっきらぼうに切り捨てるように言ったのが、”Nori”の心に突き刺さった・・”なんなんだろう?この人は?・・”と想いながら、「今どこに入ってるんですか?」と聞いてみた。すると返ってきた返事は、「保健の先生にでも聞いてみろ。」 だった。

ちょっとショックでこんな娘のことをこんな風に話す父親に”唖然”としたが、”もう無理だ・・”と想って、「ありがとうございました。」とNoriも不機嫌そうに、無理矢理ことばにだけだして、すぐに電話を切った。「ちくしょー・・」と想い、なんだかアリスの事も考えると、悔し涙が出てきそうだった。

次の日、いちもくさんに、朝保健の先生のところに聞きに行くと、「もうちょっと長い休みのときにきなさい。アリスのことは。。」だった。なんだかそんなに”時間”が必要なのかと想うと、ちょっと怖くなって、授業中もだんだんとよからぬことばかり頭に浮かんで、それが払いのけられなくなっていたが、やっと休み時間になった、保健室に行くことができた。

先生は少しまた休み時間になって他の子供たちが来る相手をしていたが、Noriを見ると、”少しここで座っていて。。”と言って、パーテーションの奥のイスに座って待ってるようにと告げた。
そして数人の”スリ傷”を負った子達の処置が終わると、他に誰もいなくなって、先生が入って来た。
「いい?これから話すことは吃驚しないでね・・そして、できるだけ他の人にも言わないで。アリスの為にも・・」と言って、「あなただから話すのよ・・」と前置きをしていった。

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