また”あの少年”が木に登っていた・・
「さいしょ」逢った時のように・・
そして
その下で気づかなかった
きょろきょろしていたわたしに対して
「「あの子」はきっと最初は
「きみ」が「そんないいお家」の子だなんて
気づかなかったみたいだね。」って
言った。。
そして
わたしは
「木の上」の方を
のぞいた・・
ちょっと真夏の木漏れ日が「まぶしかった」けど
蝉の鳴く中、「聞いてみた・・」
「「あの子」はきっと
「君の家の中」に入りたかったんだよ・・
きっと”あこがれて”いたんだよね。。
「そういう」お家に・・」
「「彼」も元々品のない子じゃなかったけど。。
「貧困」のうちに暮らしていた・・
「母子家庭」だったから
あんましそういう”姿”を人に見られたくなかったんだ・・
特に君とか他の人とかにもね・・
だからきっと
「「王子」になりたかったのかもしれない」って。。」
そしてまた私は”彼”を
”じっと”みた。
「君は何も言わなくても「ぷりんせす(もしくはちょっと”人とは違う”・・)」風の
匂いを醸し出しているから、きっと彼もさいしょから「なんかちがう・・」と感じてたんだろうね。。
なんか「掃き溜め」に立ってるけど、どこか他の彼の知ってる女の子たちとはちがうから、
君が「あんな」しゃべり方をして、つい「やめろよ。。」っていっちゃってた。。
彼の「他の女の子」とは違う扱いに気づいてただろう?
「彼は」ああ見えても、ほんとうは「そういう子達」がキライだった。。
自分の彼女には「ほんとうにちゃんと」してもらいたがってたんだ。。
だからさいしょから君の承諾なしに、勝手にみんなに「彼女」とか呼んじゃってたんだけど・・」
そして”いつ”その話が終わるのかと想い、”ちょっと睨みながら”聞いていると、
「あ、そうそう、云い忘れた・・」って一言つけたそうとしていた。。
「君に云いたい事が”ひとつ”あったよ。。
これはある人から”ちゃんと伝えておいて。。”って言われた。
君は彼を拒んできたのは何か他の「別の理由」があるって、思ってきたみたいなんだけど、
それは”誰のせい”でもなく、「君自身の中」にあることなんだよ、って。。」
「そして”それ”は「君自身の彼への思い方次第で、変われることだから・・だれも反対なんてしてないのよ、って」 そう云ってたよ。。」
そういって、
彼は少年から「元の姿」に戻って来て、
「木の下」に降りてきた。。
そしてさいごに
「僕の”お役目”はこれでおしまい。」って言って、
背を向けてまた
”反対方向”へ
歩いていこうとした・・
そして私は
”さいご”に
「じゃあ、どうしたらいいの!?」って
”叫んで”聞いてみた・・
すると”彼”は少し振り向きざまに
「それは君が自分のありのままの気持ちを
”そのまま”受け入れることなんだよ。。」
ってそう言った。。
また、”呼びとめようか。。”と想って
いっしゅん
”手”をのばしかけたけど、
また行ってしまった。。
そして
わたしはまた
”そこ”に”彼の影”を見ながら
”立ち尽くしていた。。”
「彼の背中がうすい灰色のスモークの中に消えて行くまで・・」