「 あの夏
結局
行くことのなかった
”彼”の家に
初めて行った。。
真夏の午後、
ゆっくりとまったりとした時間が過ぎていく。。
蝉の声の中に
”すべてが”しあわせそうに
昼寝でもしているように。
暖かい風が静かに吹く、午後。。
「彼の家」に初めて入って、
台所に行くと
「お母さん」が立っていた。。
想っていた通り、
「彼に似た」
細面の
きれいな女性(ひと)だった。。
「あ、彼女。。」って言って、
私の方を右手を反対方向にいた
私の方に差し出して、
すこしはずかしげに少し下むきかげんで言ってみせた。。
お母さんは
「あなたがアスカちゃん。。」
そう言って、
私も
「はじめまして。」と言って、
「いつも電話でお声をうかがっていましたが。」と言うと、
「・・ヨシアキは今日、あなたが来ることをとても
楽しみにしていたのよ。。」と言って、
「この子はスゴクあなたのことが好きみたいで。。」っていうと、
彼が
「ああ、・・・もういいから。。!!」って恥ずかしそうに
さえぎるように言って、
「じゃね。またあとで。。」と
私を押すように
顔を赤らめて
2階に上がろうとしたら、
台所の”のれん”から
”わたし達”が見えなくなる寸前に
「あ、、ヨシアキ、お茶持って行くから。。」って
わざとちゃんと先に言って
「邪魔しないように」
気遣っていってくれてたみたい。。
そんなお母さんの
二階に上がる前の
”気遣い”が
なんだか
嬉しかった・・」
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