「ねえ、私のことを知っているの?あなた・・」と
私は
”鏡の向こうにいる”君に
話しかける。。
すると「君」は
ビックリしたように、
「私の顔」を覗きこむ。。
「スモークの中」
汚されてしまった
「地面」に手をつけて
四つん這いになって
「それを」もう
憐れな程
「打ちひしがれて」
手の中に感じて掴んでいた。。
「僕には君の姿が見えていた・・」
そう言って、
また
そのよごされた泥を
手にまみれさせながら、
「私のいる」
鏡の向こうの世界へと
「まるで」届かないのに
「近づこうとする。。」
「あなたには自分の姿が見えているだけなのよ。
気づかないの?」
私はちょっと「意地悪げ」に言って見た。。
するとこの
「少年」にもなれない
大きな丸い姿をした
成年は
「いや、僕には君のこころが見えていたんだ。。」
そういって
哀願するように
私の方を一度向いたかと思うと
目をそむけて
「いや、君の姿が見えていたと思っていただけなのかもしれない。。」
と言った。
私は
「あなたは、誰かにすがりたかっただけなのかもしれない。。
誰かの「こころが見えている」と想って。
でもそれは
「本当は」
あなたのこころの本当の姿でしかないのよ。。」
そう言って、「私」は
宙で「ほおづえ」をつけながら、
煙管の煙草を「ぽんぽんっ」としながら
着物の端を「くるり」とさせて
その場を立ち差そうとした。。
「見えていたと想ったのは、
「あなたのおごり」。。。」
そう言ってまた
うしろをチラッとは見たが、
「スモーク」の中に消えて行った。。
「さようなら、
大きな形をした少年にもなれない成年よ。
あなたはあなたのこころと共に生きていくしかないのよ。。」
「私はそんなに都合がよくはできていないからね。。」
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