私はまたあの男の子に話しかける。。
「??・・」
「私大変なことしちゃってたみたいなの・・」
「なにが・・」
ちょっとあの子は怪訝そうに、長い前髪の中で下の方から私の方に目をやってたけど、、。。
「自分がいちばん今まで愛していた人に、ほんとうに愛されてたことを、
気づかずに生きてきた。。」
そういうと私は目を閉じたけど、
その子は、
「それは・・・・」って言ったきり目を閉じて・・それ以上何も言わなかった。
しばらくしてから、
「どうしてそれに気がつかなかったの・・」
その子は言った。。
「私にその価値がないとずっと信じていたから・・」
そう言ってその子の眼を見た・・
その子の目に映った自分を姿を見ると、目がうるんでいるようだった。。
「でもどうしてそれに気づかなかったんだろう。。あんなに彼は君のことを愛しているのに・・」
「わからない。。どうしてだか・・自分でも。なんで受け入れられなかったのか・・」
「・・・・」
あの子もじっと黙ってしまった。。
「君もあの子のことが、好きだったんでしょ。。とっても。。」
そういうとまた、目を閉じた。。
「私はずっとあの子のことが自分が好きだった、と想ってたんけど、
なぜそんなに好きだったのかっていうことに気がついてなくて・・
わたしはただ一つの海の中にいて、じぶんの中では十分彼のことを愛してたと想ってたんだけど、
きっと私のこと、世界中の海をぜんぶ合わせたくらい愛してくれてた。。それに気づいた、やっと今。。でも。。」
「私はそれまで誰にもそこまで愛されたことがなかったし、
”お前にはその価値がない”人間だって、周りから、家族からも言われつづけ、
まさか自分が愛されると、そのままで愛されるってことに、気づいてなかったんでしょうね。。きっと。。」
男の子は、私がそう言った後、しばし無言だったけど、
「ふ~・・・」と下の方を見つめて、ため息をついた。
「あの子が君のことをふかく愛していたことには、この間から気づいていたよ。。
そしていつも自分の想いが、深くなればなるほど、君を思いやれば思いやるほど、
こころの中で、君からの想いが届かずに、自分の想いがかべにいつも跳ね返される様で、
とってもやるせない気持ちで一杯だったみたい。。あの時は。。」
「ああ・・ ごめんね。。。」
なんかわたしはそんな声しか出なかった。。
「ごめんね・・・・気づかなくて・・・」
そんな風になんども。。喉の奥が震えて声が出なくなって・・
「君は虐待された上に、外でもひどいことをされたから、心の傷が必要以上に深いんだね・・」
そういって、わたしの心臓の上に彼のちっちゃな手を置いた・・
「君はまた今日も光っているね。。いちだんと色が白い・・」
そういって、よく見ると、その男の子髪が月明かりに照らされて、その透けるような白い肌と一緒に、また白ウサギみたいに、まあるい姿で月の明かりを吸収して、その下で光っていた。。
「僕がまだ必要なんだね・・」
その子はそう言って、私をその胸にやさしく抱きながらも、今度は三角座りをしながらスポットライトの下でこっちをみている・・
「君が本当の自分を見つけるまでに・・」
そういってまた光の中に背中を向けて歩いて消えて行こうとした・・ こんどはふと気づくと少しその姿が子供の姿より、少年から大人の姿に成長して大きくなっていた。。。
わたしは「待って・・・」って心の中で叫んで、
その子を呼びとめようとしたけど、
その声に反応してか、こっちを背中越しに寂しくチラッとみて
消えて行った。。
「またね・・」って小さく言って。。
今回は少しかなしく小さく手を後ろ手に振りながら・・
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