次の日、午後一になって、約束の時間になるとすぐに
”Nori”がやって来た。。
Noriの顔は目に見えて”ワクワク”して、それを抑えられないでいる様子だったけど、
GOLDはそんな中で少しひとり冷静に構えている様だった。。
そんな中で横目で”ちら見”したアリスはまた、”あの”うさぎの人形を抱えて”うさ~ぎ、うさぎ♡♪”と言いながら、Noriが来たのも見て嬉しそうで、ひとりで遊んでいる。
「でさ・・」
GOLDは、そんな3人の中でひとりだけ、ちょっとこの二人の後ろで冷静に構えてる年上の”じぶん”も感じながら言ってみた。
「守衛さんなんだけど、きっと食事のあといつものように、”眠ってる”とは想うんだけど、
”念の為”僕たちが出て行く前に、みつからないように、”鼻をつまんで、”口の中に、昨日飲まずに隠してた”睡眠薬”をふたつ、その中にほおり込もうと想ってるんだけど・・・」って言ってみた。。
するとNoriは「くく・・・」と笑ってたけど、
「あ、いつものリベンジね。」って冗談交じりで言ってみたけど、「そう・・」とだけGOLDは言ってみた。
アリスはちょっとそのGOLDの言葉に「ハッ」としたけど、異論はなかった。。
もう支度は整っていた。。
あとは「行動に移す」のみ。。
「誰か」が合図を待っていた・・
「一歩踏み出すための・・」
しばらく無言が続いていたけど・・(「誰かが言い出してくれないかな。。」って3人とも想いながら・・)
もう「振り向かないように・・」、「冒険に前に進めるように・・」。
しばらくして、GOLDが
「じゃ、行くか・・」って合図を先導して言ってくれた。。
アリスもじぶんの心の中から、「ふあん」が取り除けなかったけど、片手に”うさぎ”の人形を抱いて、
反対の手に、じぶんの花柄のバッグを持って、その長らくいた”病室”から出て行こうとしていた。。
そんな「アリス」の不安に感じたのか、Noriがまた静かにやさしく片方の手を取ってくれた。。まるで”導くように・・”
アリスは、出掛けざまにここに来てから長く見ていた、「クリスタルの光の差す」窓わくの方を見ていた。。
「ああ、これで、今まで見ていた”幻想”の世界とはお別れ・・ ほんとうに”あの森の中に入って行く・・・”」って。
Noriはそんなアリスがまだ手を引かれながらも、病室の窓の方を見ているのに気付いて、「ふあんとふしぎ」な気分に駆られたけど、アリスが何を考えているのかはわからなかったので、また少しだけ、それをうながすように、少しだけアリスの手を引き直して、「勇気」を振り絞れるように、「連れて行った・・」
アリスはその時、心の中で
「Nori君、そしてGOLD、いつも私の必要な時に、”一緒について来てくれてありがとう”。。」って
こころの中で”感謝”の気持ちを願っていた・・
そしてまたアリスの後ろからはあの”クリスタルな光”が窓越しに映っていた・・
「そうこれから、”ほんものの”アドベンチャーがはじまる」って、
なぜか”こころの中”で唱えながら・・
じぶんの手を引く、Noriの横顔見て。。
( * この後、こちらの下のブログの中にある世界感と、この中にある”歌が流れ始めます・・” )
" Slowly fades away... into my Crystal Days in a " deep forest "
http://afairytaleinadarkforest.blogspot.jp/2013/06/slowly-fades-away-into-my-crystal-days.html
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