2013年7月21日日曜日

” Two Boys " at the Gate, still talking ... no.3 (日本語版)

「その役割っていうのは・・

君は実生活で彼女の”こころの声”を聞いて、支えててあげて、

ぼくは彼女の耳元で彼女の”こころの唄”を唄ってあげてたんだ。。

吟遊詩人のように。。」

「俺たち逢ったことはないんだよね。。」

「うん、、棲んでるところが違うかったからね。。

でも僕は本当には彼女のことは”直接”には知らないよ。。”君”みたいには・・」


「でも彼女の声が”毎晩のように聴こえる”のはなぜなんだろう・・」

と男の子が言った。

するともう一人が、

「え、でもどうしてそれが”彼女”だってわかるの? ”風の”声かも知れないよ。もしかすると。

そんなに”長い間”逢ってないのなら、どうして”彼女”だってわかるの?

もうじぶんの記憶の中にその声は「忘れ去られて」しまってるのかもしれないよ。。

”見当間違い”をして。。」


「オレはわかるんだ。。あれが”あの子”だって。。」

ってちょっとまた怒ったように返事をした。。

「ほとんどあの頃毎週、毎日のように聴いてたから・・ まるで”子守唄”のように。。」

「まあ、いいや。。君は”恋してた”から、きっと”それ”がわかるんだね。。僕自身はほとんど

彼女の声は知らないから。。(この間聞いて、そんな感じなんだ、、と想ったよ。。) 」

と”もう一人”の男の子。

「そして”あの子”は何て言ってるの?・・」

「オレにもう一度逢いたいっていってるんだ。。またあの時みたいに・・って。。あのか細い可愛いエコーがかった声で、、あの時しょっちゅう”電話口”で聞いてた声みたいに・・ ”かわらず”ぼくに・・」

「可愛いね・・ でもほんとうにその言葉を信じてるの? ほんとうにまた”逢いたい”って。。」

「どういう意味?・・」

男の子は怪訝そうに、眉の間を細めて、もう一人の子を”ちょっと”片目で睨みつけるように言った。。

「なにが? 君の為に言ってるんだよ。。 ほんとうは。」

もう一人の子もちょっと睨みつけられて、性格上チッと想ったけど、スグ想い直して、

”すこし”は年上である風に、気持ちを抑えて言ってみた。・・

「彼女は、ほんとうはもう”僕達のこと”は現実には必要としていないんだよ。。 ”ほんとうのこと”を言うと・・・」

「どうして”そんなこと”がわかるんだ!? 僕は彼女を夢の中でハッキリ見て、そう言ってたんだ・・

あの”やさしい声”で僕にすがるような目をして、”またあの時みたいに逢いたい、話をまた聞いて・・”って。。」

「君は彼女が”今の君の姿”を見て、愛せると想う ? 」って、

ダイレクトにもう一人の男の子が聞いてみた・・

「わからないけど。。。」そう言って、その男の子が口を閉じた・・

「彼女が必要なのは”あの時”の僕達なんだよ・・ 今の”僕達”ではなくて。。

僕達の”役割”はもう、”彼女”がじぶんの過去へと通じる”重い扉”を閉めて、行ってしまった時、

”とっくに”終わってるんだよ。。。じつは・・」

何を言ってるのかと、”男の子”は想ったけど、

”じぶんの聴きたくない”ことばが入っていたので、”耳”をふさぐことにした・・

「でも僕はまだ彼女を”さがしつづけたい”。。きっとこの”空の下”のどこかで”ぼく”を待ち続けているから。。 僕とまた逢うことを願って。。。」

「もし君がそう想いたいのならそうすればいいよ。。うまくいくといいね。。。」


「でも覚えていて。。彼女はその”重い扉”をまた開けるために、

僕達が”ゲートの両脇に立って”その場所の道標をつけてあげて、

その扉が彼女がひとりで開けるには重すぎるから、

”ぼくたち”が必要なだけで、

ほんとうに、実際は、現実には、必要とはされていないことを。。」

そしてもう一人の男の子はまた、つづけた、、”その言葉”を。。

「そして今はまた”別の”人を欲している。。彼女の人生をまたより”前に”進めるために。。

でも今はまた”過去に戻って”精算するために、ぼくたちが必要なんだ、ほんとうは。。。

でも僕達は、ぜったいに彼女の”すべて”になることはないんだよ。。

ただの彼女の壊れた”ピース”の一部でしかないんだ・・

だから彼女は今それを”拾い集めよう”としているだけ。。

終えることのできなかったパズルを完成させる為にね。。」

「ありがとう覚えておくよ・・」

その男の子は最後にちからなく言った・・(半分聞いてはいないようだったけど・・)


「じゃ、がんばって。。もう僕は行くよ。。

でもまた”君の側”に立って、途中で結果を聞きに現れるから・・ きっとまた

その時に逢おう。

ガンバって。。」

「うん、ありがとう・・」

「でも、覚えておいていて。。

”彼女はただ”うさぎ”みたいに自分のしっぽをぐるぐると追いかけているだけ”だから。。

ほんとうは”ぼくたちの姿なんてみていないんだよ。。”、

彼女の本当に見たいのは”自分自身”の姿であって、”僕達じゃない”って。。・・」


そう言って、そのもう一人の男の子は、

透明の白い渦の中に、”彼”にちょっと手を振りながら、

さいごは背中を向けてスモークのように消えて行った・・

もう二度とその”男の子”と

”彼の夢”のなかで逢うことはなかったけれど。。。


- and THESE TWO BOYS are TURNING THEIR BACK and Going to the Opposite Direction in the air and fade away.. -


* These Two Boy are corresponded to "Welcome to "My Wonderland" " in my story " In My Wonderland "..

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