2013年7月21日日曜日

成し遂げられなかった想い。。 in " Himalayan " Song..

もう一人の男の子・・

「アリス、アリス、君は今どこにいるんだい?」



「(・・・)」

もう一人の男の子

「アリス、アリス、僕の声が聴こえるかい? 返事をしておくれよ・・」



「(・・・・・)」


もう一人の男の子

「君がそこに隠れているのはわかってるんだ。。 ぼくが”君の声”を聞いたから・・

あの見覚えのある。。 たしかにあの可愛い君の声を・・ 」

「・・・」

「”愛している”って言ったかい? 僕の夢の中で・・ やさしくささやいてた・・」


「アリス、アリス。。 返事をしておくれよ・・ ぼくはこんなにくるしいんだ・・

もうまたあの時のように、胸が張り裂けて、死んでしまいそうだよ・・

息が出来なくて・・ 」

「・・・」


「ぼくのこのヒマラヤの山々に響き渡る声が聴こえないのかい?

ぼくは天上から叫んで、君を今でも探している・・

森の木の葉の影や、小川の小石の奥の隅々まで探したけどいないんだ・・

僕の声が聴こえたら返事をしてくれ、アリス。。

もうぼくはこんなにくるしいのだから・・」

「あなたをとっても愛していた・・」

「君の声がまた聴こえる・・ 枯れた小枝のあいだから、

木々の間の、朽ちかけた木の葉に風が擦れる音を・・」

「あなたをいまでもとっても愛してる・・」

「何故君はそんなことを言うんだい? 姿を現さずに僕を苦しめようとしているの?

ぼくがどんだけ愛していたかは知っていただろう?

さあ、もう僕のこの張り裂けそうな心を苦しめずに、その”木陰”から出てきておくれ・・」

「あなたをこれからもずっと愛し続けていくわ・・」

「でも君の声は感じるけど、姿が見えない・・

ぼくはただ、

昔の成し遂げられなかった想いがじぶんの中で”とぐろの”ように巻いて、

息が出来ずに、行場のない想いだけが渦の中に巻き込まれ、

あの時のように、同じ場所を、ずっと徘徊し続けているよ・・

君を愛していたからとっても・・

もうとっくに終わったことだと想っていたのに、

君の”声”がまた

どんだけ叫んでも、ぼくの想いが届かずに苦しかった日々の

”ココロ”をまた呼び起こす・・

もう”ぼく”の中で、そうやって・・

君が話しかけてくるのは、

やめてくれ・・

ただ僕は

”深い水”の中で

息ができなくて溺れていくだけ・・」


「アリス、ぼくは君のことをとっても、深く愛していたよ、とっても。。 これ以上にないほど・・

だから”忘れないで”ぼくのこの想い・・ いつまでも・・ 君の心の中に・・ 」


そしてもう一人の男の子は、

暗闇の水たまりの上に立ち尽くして

こっちをちょっと見ながら

黒い影がまたすっと

壁の中に消えて行った・・

まるでダーク・グレーのスモークが幻のように。。


Under the Himalayan Sky, you hear the "Voice" in the "Air"..


( * Inspired by Indian Song about Hari Kurishuna and her lover "calling her under Himalayan Sky".. )



reference song all through these " Boy on the other side of looking glass story.. "
as a " Mood "
Hole " Dying.. "

0 件のコメント:

コメントを投稿