もう一人の男の子・・
「アリス、アリス、君は今どこにいるんだい?」
私
「(・・・)」
もう一人の男の子
「アリス、アリス、僕の声が聴こえるかい? 返事をしておくれよ・・」
私
「(・・・・・)」
もう一人の男の子
「君がそこに隠れているのはわかってるんだ。。 ぼくが”君の声”を聞いたから・・
あの見覚えのある。。 たしかにあの可愛い君の声を・・ 」
「・・・」
「”愛している”って言ったかい? 僕の夢の中で・・ やさしくささやいてた・・」
「アリス、アリス。。 返事をしておくれよ・・ ぼくはこんなにくるしいんだ・・
もうまたあの時のように、胸が張り裂けて、死んでしまいそうだよ・・
息が出来なくて・・ 」
「・・・」
「ぼくのこのヒマラヤの山々に響き渡る声が聴こえないのかい?
ぼくは天上から叫んで、君を今でも探している・・
森の木の葉の影や、小川の小石の奥の隅々まで探したけどいないんだ・・
僕の声が聴こえたら返事をしてくれ、アリス。。
もうぼくはこんなにくるしいのだから・・」
「あなたをとっても愛していた・・」
「君の声がまた聴こえる・・ 枯れた小枝のあいだから、
木々の間の、朽ちかけた木の葉に風が擦れる音を・・」
「あなたをいまでもとっても愛してる・・」
「何故君はそんなことを言うんだい? 姿を現さずに僕を苦しめようとしているの?
ぼくがどんだけ愛していたかは知っていただろう?
さあ、もう僕のこの張り裂けそうな心を苦しめずに、その”木陰”から出てきておくれ・・」
「あなたをこれからもずっと愛し続けていくわ・・」
「でも君の声は感じるけど、姿が見えない・・
ぼくはただ、
昔の成し遂げられなかった想いがじぶんの中で”とぐろの”ように巻いて、
息が出来ずに、行場のない想いだけが渦の中に巻き込まれ、
あの時のように、同じ場所を、ずっと徘徊し続けているよ・・
君を愛していたからとっても・・
もうとっくに終わったことだと想っていたのに、
君の”声”がまた
どんだけ叫んでも、ぼくの想いが届かずに苦しかった日々の
”ココロ”をまた呼び起こす・・
もう”ぼく”の中で、そうやって・・
君が話しかけてくるのは、
やめてくれ・・
ただ僕は
”深い水”の中で
息ができなくて溺れていくだけ・・」
「アリス、ぼくは君のことをとっても、深く愛していたよ、とっても。。 これ以上にないほど・・
だから”忘れないで”ぼくのこの想い・・ いつまでも・・ 君の心の中に・・ 」
そしてもう一人の男の子は、
暗闇の水たまりの上に立ち尽くして
こっちをちょっと見ながら
黒い影がまたすっと
壁の中に消えて行った・・
まるでダーク・グレーのスモークが幻のように。。
Under the Himalayan Sky, you hear the "Voice" in the "Air"..
( * Inspired by Indian Song about Hari Kurishuna and her lover "calling her under Himalayan Sky".. )
reference song all through these " Boy on the other side of looking glass story.. "
as a " Mood "
Hole " Dying.. "
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