「あの人達は”さかな”を追いかけているの。。
もう”さかな”なんてとっくにいないのに、ね。。」
男
「さかな?・・」
男
「そのたまごの中には
何が入っているのか、
おしえてくれるかな?」
少女
「それは教えられないわ。。」
男
「僕もそのたまごの中にいる鳥をみたことがある。。」
少女
「その鳥はいまどこにいるの?」
「僕もそのたまごの中にいる鳥をみたことがある。。」
少女
「その鳥はいまどこにいるの?」
少女
「いるよ。。ここに、
ここに、いるよ。。。。」
男
「・・・・」
少女
「ここにいるよ。。私が温めて孵すの。。」
男
「知っていたよ。。。。」
男
「何か聴こえるかい?」
少女
「小さな息をする音、鼓動が聞こえる。。」
男
「それは君の心臓の音だよ。。」
少女
「羽根の音も。。きっと空を飛ぶことを夢見てるのね。。
”あなた”にも見せてあげたい。。」
男
「それは”外”の風の音だよ。。」
「何か聴こえるかい?」
「小さな息をする音、鼓動が聞こえる。。」
男
「それは君の心臓の音だよ。。」
少女
「羽根の音も。。きっと空を飛ぶことを夢見てるのね。。
”あなた”にも見せてあげたい。。」
男
「それは”外”の風の音だよ。。」
男
「僕も君もきっと
あの魚のように
とっくの昔にいなくなってしまった人たちの
記憶でしかなくて
ほんとうは
”誰もいない世界”に
”雨が降ってる”だけなのかもしれないと。。。」
( * 「天使のたまご」
引用 )
引用 )
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